2018年9月15日土曜日

N響定期第1891回

 今回から,Aプログラム。6時開演なので,帰りがそんなに遅くならない。原宿に着いたとき,それほど,混雑していなかった。やはり,土曜の夕方となると,ひともすくないのか。NHKホールの前で,ラテンミュージックフェスティバルをやっていた。天気も良くないのか,時間も遅いのか,人は少なかった。
 5分前に到着。席を替えたのだが,両隣に人がいない。さらに前の席も人がいないところがある。満席ではなかった。今日のプログラムは,次のもの。

ヨハン・シュトラウスII世 喜歌劇「こうもり」序曲
ヨハン・シユ卜ラウスII世 ワルツ 「南国のばら」作品388
ヨハン・シュ卜ラウスII世 ポル力「クラツプフェンの森で」作品336
ヨーゼフ・シユ卜ラゥス ワルツ 「うわごと」 作品212


グスタフ・マ一ラ一 交響曲第4番
 I落ち着いて、 急がずに
 II ゆつたりとした動きで、 慌てないで
 III 安らぎに満ちて:ポコ・アダージョ
 IV 非常にくつろいて

指揮 パーヴォ・ヤルヴィ
ソプラノ アンナ・ルチア・リヒター

 面白かったのは,「南国のばら」で,金管がなる箇所が,まるでサーカスの音楽のようであったことだ。休憩をはさんで,マーラーの第4番。第4楽章で,ソプラノに合わせて,様々な楽器が寄り添うように演奏されるのを聴いて,CDでは,これはわからないなあ,やはり,ライブでないとと思った。マーラーの4番,第4楽章の最後,ハープが最後のコーダをゆっくりと弾いていくのだが,ヤルヴィは,すでに指揮をしていない。音が消えてしばらく,ヤルヴィは,動かず,このまま沈黙が永遠に続くかと思えたとき,やっと体をコンサートマスターのほうにむけ,それにあわせて聴衆の拍手が起きた。今日の聴衆は,行儀が良かったなあ。

後日,この定期がラジオで放送されたものを聴く。まるで印象が違う。南国のバラは,なぜかサーカスの音楽ではなかった。