2017年10月15日日曜日

鈴木秀美 ベートーヴェンを弾くIII


初めてパルテノン多摩に入った。小ホールで,音響は良い。座った席がIの22番で右側だったが良かった。
チェロ 鈴木秀美
フォルテピアノ 小倉貴久子





プログラムは,
ベートーヴェン チェロソナタ第4番 ハ長調
ベートーヴェン 創作主題による32の変奏曲 ハ短調
休憩
チェルニー ロンド・コンセルタント ハ長調
ベートーヴェン チェロソナタ第5番 ニ長調
アンコール
メンデルスゾーン 無言歌

フォルテピアノは,ヨハン・ゲオルグ・グレーバーで5本ペダル,6オクターヴ

 ベートーヴェンのチェロソナタは,何度もCDでは聞いているのだが,今回初めて聴く曲のような感じがした。第4番と第5番のチェロソナタは,ベートーヴェンの後期の作品群の最初の曲だと言う。鈴木によれば,4番はもう死んでも良いと思えるフレーズと明るいフレーズとが出てくるという。5番は,チェロとピアノのためのソナタで,4番のようなチェロソナタではなかった。
 チェルニーのものは,鈴木がオランダに留学しているときに図書館で発見したものだという。たぶん,世界で演奏されたことはないのではと言っていた。鈴木は,今回で3回目の演奏だという。演奏されないのは,難しいからだろうという。確かに,かなりの技巧が必要とされ難しい曲である。小倉によると,チェルニーのピアノ練習曲を思い起こすところがあり,これは音楽のための技巧が必要とされる。
 創作主題による32の変奏曲は,ピアノフォルテによるもので,8小節のテーマが変奏の基本となっている。これは,良かった。譜めくりの人は
,若い女性で,この前の小倉のコンサートでもやっていた人だった。
 アンコールは,メンデルスゾーンの無言歌でベートーベンのものよりわかりやすいからといことであった。

 今回,わかったことは,実は,自宅からパルテノン多摩に行くのに車で15分足らずということだった。いや近い。