2009年12月29日火曜日

黒百合ヒュッテへ

12月28日(月)曇り時々雪
 何年ぶりだろうか、冬山に行く。
 大学生の頃、黒百合ヒュッテに泊まり、天狗、硫黄岳へと歩いたことがある。正月間近だったのだろうか、夕食に酒を振る舞われたことがあった。のんびりした時代だったのだろう。
  今回、渋ノ湯までバスで入り、黒百合ヒュッテまで歩く。前日、天気が悪かったので、山全体が雪で覆われているのをバスから見て取れた。バスに渋辰の館の前でチェーンをつけたため、渋ノ湯に着いたのは、定刻より遅く、11時25分であった。
 バスに乗っていたのは、10人に満たなかった。雪が舞っていたのと、積もっていた雪のせいか、ほとんどの者が、アイゼンをつけた。出発は、10時45分で、登山者カードに記入した後、橋を渡り、登り始める。尾根に出るまで、登りが続く。すぐに、高見石へ行く道にぶつかる。さらに登り続けると、八方台から来る道にぶつかり、尾根に出る。これからは、登りは緩やかになる。曇りとあって、木々の雪は溶けず、張り付いたままであった。黒百合ヒュッテには、14時35分についた。小屋の前にある温度計は、-12度であった。
 小屋で、手続きを済ます。先に来ていた人たちが6人ほどいた。ストーブがあって、暖かい。食事を作って、しばらくしたら、眠たくなったので、薪ストーブのところで横になる。気持ちが良く、うとうとする。
 夕方、カメラを持って若者が出たので、外に出た。雲はなくなり、きれいな夕焼けが見えた。18時に食事となり、小屋の食事としては、良い方である。食欲もあって、おかわりをする。何もすることはなく、ぼんやりとストーブのところで過ごす。外の様子を見に小屋の外に出る。雲はなく、月が煌々と輝いていた。オリオンが見えた。
おそらく、月がなければ、満天の星空なのだろう。外の気温は、-19度であった。20時には、布団に入る。シュラフを持って行ったがその必要はなかった。寝た場所が二階で、ストーブの熱で結構暖かかった。