武満の映画音楽から三曲は、ジャズの要素が取り入られいて、指揮が良いためか、コントラバスの響きがリズムを刻むのがジャズっぽくて、楽しい。ピアノコンチェルトが、演奏者が来れなくなったので、アンヌ・ケフェレックに変更。アンヌ・ケフェレックは、ラ・フォル・ジュネで来日していて、しばらく日本にいるからだと思う。曲目は、バルトークからモーツァルト第20番に。これは、まあ、なんと言って良いのか、尾高の指揮が素晴らしいとしか言い様がない。最初の数十小節が、あまりにも美し過ぎて感情が揺さぶられる。アンヌ・ケフェレックのアンコールは、ヘンデルのメヌエット、なんて美しいことか。ウォルトンの交響曲、聴けば、イギリスが感じられ、壮大な楽曲で、尾髙だからこそ表現できたのではと思う。
指揮/尾高忠明
ピアノ/アンヌ・ケフェレック
武満 徹:《3つの映画音楽》より
映画『他人の顔』から「ワルツ」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
ウォルトン:交響曲第1番 変ロ短調
アンコール
ヘンデル メヌエット