2018年12月1日土曜日

楽器の謎!19 ファゴット

立川RISURUホールへ。もう19回目だそうで,今回は,ファゴット。小ホールでやっていて,サロン的。ファゴットやファゴットの曲の解説からなにから,知らないことばかりでとても面白かった。プログラムは次のもの。

ウェーバー:ファゴットとピアノためのアンダンテとハンガリー風ロンド ハ短調
サン=サーンス:ファゴットソナタ ト長調
ゴーベール:マドリガル
休憩
ベートーヴェン:ピアノ三重奏第四番変ロ長調

徳永二男 ヴァイオリン
吉田将 ファゴット
永原緑 ピアノ

吉田によれば,普段,高音域ばかり吹いているので,ファゴットための曲を吹くのは,結構大変だという。音域が,3オクターブあって,ピアニシモを吹くのが難しいとのこと。徳永によれば,ファゴットに布を入れて吹いたのを見たことがあるそうだ。チャイコフスキーの悲愴は,ファゴットの低音から始まるが,ミュートをしてしまうと,音色が変わってしまって,吉田はやらないと言っていた。ファゴットの特徴として,低音部を担当するので,メロディというよりハーモニーが大事ということ。ゴーベールの曲は,もともとフルートのために書かれた曲だが,フルーティストは興味がない曲だそうだ。ファゴットで演奏されたのを聴いたが,良い曲であった。ベートーベンのピアノ三重奏は,チェロのパートをファゴットでしたが,これは,ファゴットの音色と相まって素晴らしく良かった。今回,室内楽の楽しさを堪能した。楽しかったので,次回のコンサートチケットを購入。