プログラムは,モーツァルトが敬愛していたクリスティアン・バッハに関わるもの。モーツァルトは,クラヴィーアコンチェルトの予約演奏会を開き,大人気であったときの第15番,予約演奏会で予約したものがたった一人しかいなかった最後の第27番が置かれている。第15番になって,管楽器が加えられ,第11番から14番までは,ピアノクインテットで演奏できる。
J. Ch. バッハ クラヴィーアコンチェルト ニ長調 作品13-2
W.A. モーツァルト クラヴィーアコンチェルト 第15番 変ロ長調 K.450
W.A. モーツァルト クラヴィーアコンチェルト ニ長調 K.107-1
W.A. モーツァルト クラヴィーアコンチェルト 第27番 変ロ長調 K.595
今回わかったのは,モーツァルトのクラヴィーアコンチェルトは,まさしくコンチェルト呼べるものと言うこと。クリスティアン・バッハの場合,ピアノが独立して演奏されるか,他の楽器と一緒になって一つの曲を構成している。一方,モーツァルトの場合,ピアノのテーマを他の楽器が引き継いでいたり,ピアノの音に合わせて管楽器の演奏が伴っている。革新性があったのではと思う。
編成は,弦が多かったのか,クラヴィーアの音が弦の音に埋没してしまって,聞き取れないことがあった。第15番,第27番のカデンツァは,モーツァルトによるもので,小倉の演奏は,美しく素晴らしかった。
帰り,写真を撮る。遠くないので,写真を撮りに来ても良いかなと思った。