三善晃の反戦三部作というもので、3年前に計画されていたのだが、コロナで飛び飛びになっていたという。今日は、世代の偏りはあまりなかったように思える。
日本語による混声合唱なのだが、ほとんど何を言っているかわからない。レイクエムは、暴力的ともいえる崩壊を表しているかのように感じられた。詩編も救いを表しているようなフレーズが不協和音によって消されてしまう、絶望のような感じである。良かったのは最後の響紋で、子供たちが歌う童歌を覆い隠すようなオーケストラの演奏があって、その対比が、日常を非日常が覆い隠す戦争というものを表しているようだった。
今日の山田の指揮は、いつもと違って、体全体を使った激しいものだった。
指揮/山田和樹
合唱/東京混声合唱団*、武蔵野音楽大学合唱団*
児童合唱/東京少年少女合唱隊**
曲 目
• 三善 晃:混声合唱とオーケストラのための《レクイエム》(1972)*
• 三善 晃:混声合唱とオーケストラのための《詩篇》(1979)*
• 三善 晃:童声合唱とオーケストラのための《響紋》(1984)**
合唱/東京混声合唱団*、武蔵野音楽大学合唱団*
児童合唱/東京少年少女合唱隊**
曲 目
• 三善 晃:混声合唱とオーケストラのための《レクイエム》(1972)*
• 三善 晃:混声合唱とオーケストラのための《詩篇》(1979)*
• 三善 晃:童声合唱とオーケストラのための《響紋》(1984)**