対抗配置。シベリウスの交響曲第4番は、多分、他の交響曲とは違っていると思うが、非常に暗い調子で進む。1911年に作曲され、第一次世界大戦が始まることを予見しているようだ。休憩をはさんで、ラフマニノフ、ピアノは、グッチで、知性を感じさせる演奏であった。二日目でもあって、特に問題はなかったなあ。聴きたいピアニストである。「フランチェスカ・ダ・リミニ」は、チャイコフスキーには珍しい曲で、ちょっとグロテスクな要素が感じられた。しかし、このプログラムは、何なんだろう。この組み合わせはよくわからない。パーヴォの指揮は、良かったな。オケをフルに鳴らしていた。これが、ルイージと違うところか。
指揮 : パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ : マリー・アンジュ・グッチ*
シベリウス/交響曲 第4番 イ短調 作品63
ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 作品43*
チャイコフスキー/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」作品32
チャイコフスキー/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」作品32
アンコール
ラヴェル 左手のためのピアノ協奏曲― カデンツァ