全てイギリス音楽で、上質な音楽と言って良いのか?エルガーの南国にては、イギリスの風景を思い起こさせる。題名は南国とあるが。ビオラの独奏があって、その美しさときたら言葉で尽くせない。フィンジのクラリネット協奏曲、クラリネットと弦楽合奏による。前2楽章と違って第3楽章が明るい調べになっている。アンネリエン・ファン・ヴァウヴェ、暗い赤色のスパンコールのドレスを着て登場。動くたびに、ライトによってキラキラ輝く。すごいテクニックを持った人。ウォルトン、ウォルトンが晩年に作曲した最後の交響曲、前の二つの曲とは違ったもの。金管や打楽器が活躍する曲でイギリスの音楽という感じはしなかったなあ。
指揮/マーティン・ブラビンズ
クラリネット/アンネリエン・ファン・ヴァウヴェ
エルガー:序曲《南国にて(アラッシオ)》op.50
フィンジ:クラリネット協奏曲 ハ短調 op.31(1948-49)
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第9番 ホ短調(1958)
アンコール
カイヤ・サーリアホ:DUFT II blühend