5分前に到着。席を替えたのだが,両隣に人がいない。さらに前の席も人がいないところがある。満席ではなかった。今日のプログラムは,次のもの。
ヨハン・シュトラウスII世 喜歌劇「こうもり」序曲
ヨハン・シユ卜ラウスII世 ワルツ 「南国のばら」作品388
ヨハン・シュ卜ラウスII世 ポル力「クラツプフェンの森で」作品336
ヨーゼフ・シユ卜ラゥス ワルツ 「うわごと」 作品212
グスタフ・マ一ラ一 交響曲第4番
I落ち着いて、 急がずに
II ゆつたりとした動きで、 慌てないで
III 安らぎに満ちて:ポコ・アダージョ
IV 非常にくつろいて
指揮 パーヴォ・ヤルヴィ
ソプラノ アンナ・ルチア・リヒター
面白かったのは,「南国のばら」で,金管がなる箇所が,まるでサーカスの音楽のようであったことだ。休憩をはさんで,マーラーの第4番。第4楽章で,ソプラノに合わせて,様々な楽器が寄り添うように演奏されるのを聴いて,CDでは,これはわからないなあ,やはり,ライブでないとと思った。マーラーの4番,第4楽章の最後,ハープが最後のコーダをゆっくりと弾いていくのだが,ヤルヴィは,すでに指揮をしていない。音が消えてしばらく,ヤルヴィは,動かず,このまま沈黙が永遠に続くかと思えたとき,やっと体をコンサートマスターのほうにむけ,それにあわせて聴衆の拍手が起きた。今日の聴衆は,行儀が良かったなあ。
後日,この定期がラジオで放送されたものを聴く。まるで印象が違う。南国のバラは,なぜかサーカスの音楽ではなかった。