今日は、ハインリヒ・シュッツを取り上げている。シュッツの「ダビデ詩編集」は、マルティン・ルターによる宗教改革100年を記念して、書かれたものであり、それは、ザクセンの国威発揚と関わっており、曲の演奏も当時華やかなものだったと言う。1617年以降ドイツ30年戦争が始まり、戦況を案じ、シュッツは休暇を願い出るが、たまたまデンマーク王の結婚式の音楽を書くことになる。シンフォニア・サクラ集で、デンマークの財力から音編成は小さくならざるを得ず、バイオリンがトランペットの音を模している。
今回の独奏は、すべて日本人。コンチェルノ・パラティーノが出ていたためだろうか。初めて、コルネットを聞く。音自体は、トランペットに似ているのだろうか。コロネットが二人、トロンボーンが3人からなったユニットである。二曲、演奏、とても興味深いものだった。