何年ぶりだろうか、冬山に行く。
大学生の頃、黒百合ヒュッテに泊まり、天狗、硫黄岳へと歩いたことがある。正月間近だったのだろうか、夕食に酒を振る舞われたことがあった。のんびりした時代だったのだろう。

バスに乗っていたのは、10人に満たなかった。雪が舞っていたのと、積もっていた雪のせいか、ほとんどの者が、アイゼンをつけた。出発は、10時45分で、登山者カードに記入した後、橋を渡り、登り始める。尾根に出るまで、登りが続く。すぐに、高見石へ行く道にぶつかる。さらに登り続けると、八方台から来る道にぶつかり、尾根に出る。これからは、登りは緩やかになる。曇りとあって、木々の雪は溶けず、張り付いたままであった。黒百合ヒュッテには、14時35分についた。小屋の前にある温度計は、-12度であった。

小屋で、手続きを済ます。先に来ていた人たちが6人ほどいた。ストーブがあって、暖かい。食事を作って、しばらくしたら、眠たくなったので、薪ストーブのところで横になる。気持ちが良く、うとうとする。
夕方、カメラを持って若者が出たので、外に出た。雲はなくなり、きれいな夕焼けが見えた。18時に食事となり、小屋の食事としては、良い方である。食欲もあって、おかわりをする。何もすることはなく、ぼんやりとストーブのところで過ごす。外の様子を見に小屋の外に出る。雲はなく、月が煌々と輝いていた。オリオンが見えた。
