8月18日 曇りのち雨
7月後半の山行で、雨で敗退したため、もう一度、行くことにしたが、今回も雨の予想。
栂池高原で、登山届けを出す。指導員はいなかった。先をいそぐ。栂池自然園に13時着く。掲示では、14時以降の登山はやめてほしいとある。白馬大池山荘には、17時前には着かないからね。着くとすぐに雨が降ってきた。降りてきた登山者は、ザックカバーだけを付けているだけである。あまり雨が降っていないのかもしれない。歩き出して、道がそれほどぬかるんでいないのに気がつく。この前ほどの雨では無いのだろう。天狗原に14:10に着く。かなり良いペースだ。天狗原は、池塘があって綺麗なところなのだが、曇り空で今ひとつ。秋の気配が感じられた。休んでいると、雨が降り始め、遠くで雷鳴が聞こえる。
雨具を着て、先を急ぐ。木道を進み、雪渓を越えると白馬乗鞍の登りとなる。雨が強くなる。登り切ると、開けていて、ほぼ平な道が続く。ケルンのあるところが、乗鞍の頂上である。風も強くないので、そのまま、小屋へ向かう。途中、老人を追い越し、25分で小屋に到着。小屋の前には、テントがいくつか張られていることを見ると、雨が激しいと言うわけではないのだろう。小屋は、人は少なく、部屋は、一人で独占できた。雨具を乾燥室に吊したが、人の少ないので、ハンガーに余裕があった。夕方、雨が上がる。綺麗な夕空が見えた。夜、アンドレ・シフのバッハ、パルティータを聴いて寝る。ずっと聞いていなかったのだが、おもちゃ箱の中に、すっかり忘れていたおもちゃを見つけたような感じがする。やはりクラシックだ。
タイム
11:28 白馬
11:40
12:10 栂池高原
13:00 栂池自然園
13:15
14:10 天狗原
14:25
15:25 白馬乗鞍
15:50 白馬大池
8月19日 雨
朝、小雨。テントをたたんでいるのをぼんやりと眺める。
6:45に小屋を出発。激しい雨が降っていた。小蓮華までは、ほぼゆるやかな登りが続く。小蓮華の山頂は、崩れていて、立ち入り禁止となっていた。小雨の中、9:07に三国境に着く。
ビデオを撮った後、頂上を目指す。10:00に頂上に着く。頂上には関西から来た2名の中年しかいなかった。この頃より、雨はガスとなっていて、雨具をとるとやはり濡れるので、暑くても脱ぐことはできない。頂上に20分ほどいて、白馬山荘に向かって降りる。10分ほどで着く。スカイプラザで珈琲セットを頼む。ケーキは、チョコレートケーキ。運ぶのに大変ではと思う。ここに来ると山小屋のように思えない。しかし、経営が成り立つのだろうか。ちょっと、心配。ここで一息ついてから、出発。大雪渓への分岐で、降りるべきか、天狗山荘に行くべきか、しばし考えた。天気が悪いのだが、とりあえず、天狗山荘に向かう。ガスってほとんど見えない。杓子岳をトラバースする道があったのだが、ガスのため杓子岳を登ってしまった。GPSのマークと実際はずれていた。降りていくとトラバースする道に出る。しばらくしたら、雷鳥にあった。小さいところを見ると、やっと成鳥になったばかりのようで、カメラで何枚か撮ったら、急いで逃げていった。音がやなのだろう。ガスの中、鑓ヶ岳に向かう。頂上を踏まずトラバースしていると、女の子が私のザックが分岐の所にないかというので、あると答えた。ガスっていて降りる方向を間違えたのた。何回が登り下って、鑓温泉への分岐に出会う。天狗山荘へは、少し登ってその後下っていくのだが、ガスのため小屋は見えず、近くになって、やっと見える。着いたのは、思ったよりかかって、14:25であった。小屋の下の方に、テンバがあって、何張りかあった。夕方、ガスがはれ、白馬鑓ヶ岳が見えた。
夜、食事を終えて、部屋(蚕棚)にいるとかすかにクラシック音楽が聞こえた。
タイム
6:45 白馬大池
8:20 小蓮華
9:07 三国境
10:00 白馬岳
10:20
10:30 白馬山荘
10:55
11:00 大雪渓分岐
11:15
12:20 杓子岳
13:50 鑓温泉分岐
14:25 天狗山荘
8月20日 雨
朝起きると、細かな雨が降っている。
雨具を着て、猿倉に降りる。天狗山荘から分岐までは、少し登って行くと着く。6時47分に着く。ガスっていて、ほとんど見えない。ジグザグに道が付けられており、そこを下る。いい加減降りると大出原にでる。カール状で、お花畑が広がっている。鳥の鳴き声が聞こえるので、ビデオで見てみる。ダケカンバのところで鳴いていた。植生が変わって、そのまま降りていくと、鎖に注意とある。丁寧に、ストックをしまって、降りろとある。ストックを持って鎖は持てないからということなのだ。事故が多いのだろう。鎖があって、水の流れている岩の所を降りるのだが、さらに行くと、また、鎖場がある。それほど難しいものではない。鎖場が終わって、すぐに鑓温泉にでる。15年前に、下山途中、鑓温泉に入り、ビールを飲んで、歩いた記憶がある。小屋は、綺麗になっていて、温泉も混浴とは言え、囲いがあるので、隔世の感がある。小屋の下が天場になっていて、温泉が川へと流れ出ている。下っていくと、一面のお花畑で、雪渓の残っている所に出る。早い時期だと、雪渓をトラバースするのだが、雪渓は溶けていて、橋が架けられている。さらに降りていくと、同じような雪渓があって、川に橋が架けられている。新しい橋で、また、来年になれば、作り替えされるのだろう。南アルプスなら、橋は架けられないのでは。このころから、気温が上がり、雨具を着ていると暑い。二時間ほど歩くと、道が突然良くなる。もう、林道は近いような感じがするが、その後、大きな石のあるところをいい加減歩いて、やっと林道に着いた。猿倉に着いたのは、12時11分頃、カッパを着たまま、15分のバスに乗り込み、バスの中で、雨具を脱いだ。40分頃に白馬に着いた。下に降りてから、雨らしい雨になった。あずさに乗る時間があったので、食事をした後、近くの白馬ロイヤルホテルで汗を流した。温泉とあるが、循環湯で、塩素くさい。汗を流すには十分ではあるが。14時38分のあずさで帰った。
タイム
6:20 天狗山荘
6:47 分岐
7:05 大出原
8:40 鑓温泉
8:50
12:05 分岐
12:11 猿倉
12:15
12:40 白馬
白馬三山