2010年7月20日火曜日

両俣・北岳(1)

7月18日 快晴

 数日前まで、雨が降っていたが、昨日から梅雨明けとなった。
 8月に両俣から北岳を登る計画で、ただ、沢の状態しだいでは登るのが難しいかもしれないので、実踏することにした。
 7時21分のあずさ1号に乗る。自由席は満杯で、甲府まで立って行かざるを得なかった。一時間ほどで甲府に到着。バス停に向かうと、広河原行きに人が集まっている。バス会社の人が、リュックを二列に並べるよう言っている。並べた順にバスに乗ると言うことで、二時間ほどの距離であるので、座っていけるという。リュックをおいた後、時間が来るまで、ぶらぶら歩いた。9時頃に戻ると、かなりの人数である。結局、バスは、3台でた。スーパー林道に入ると、無線で、対向車について連絡を取り合っている。昔、車で広河原まで行ったが、その時と比べ、走りやすいのではと思う。時たま、遥か下にある野呂川を見ると、非常に怖い。転落したらまあ、助からない。夜叉神峠で少し止まる。夜叉神から一時間ほど走り、野呂川が近くに見える頃、広河原に着いた。
 北沢峠行きのバスは12時20分に出る。時間があったのでテントの張られたバス乗り場でボッとしていると、知り合いの親子にあった。甲斐駒ヶ岳に行くという。偶然と言えば、全くの偶然であった。車で、芦安まで来て、それから乗り合いタクシーで来たという。
 バスは、臨時に11時40分に出た。天気も良く、人が多く出ているのだろう。
 12時00分に野呂川出合に着く。降りたのは、二人だけで、後は全員北沢峠に行く。降りると、すぐに両俣小屋の案内が出ている。ゲートをくぐり、林道を歩く。野呂川に沿って林道は,作られていて、遥か下に川が見える。野呂川へいくつもの沢が流れ込んでいて、梅雨明けで水が豊富に流れている。大仙丈沢のところで、沢登りをしている人を見かけた。さらに、歩いて行くと、虫取り網をもった親子連れに会った。バスに乗っているときにも、虫取り網をもった者を見かけたが、珍しい蝶でもいるのであろうか。川のように沢からの流れが林道を横切っているところを過ぎると、右側の山腹をコンクリートで固めたところに沿って歩く。しばらくすると、林道はとぎれ、川沿いに小道を歩く。林を抜けて、すぐに土砂が流れたところに出会う。歩けないので、川沿いに石を伝いながら進む。しばらく、行くと、気持ちの良い木々のある開けたところにでる。テント場で、その先に両俣小屋がある。
 小屋で宿泊の手続きをして、左俣から北岳に行けますかと聞いてみた。先週までの雨で、枝沢からかなり水があって、時間がかかるが、行っている人もいるので可能だろうということであった。 しばらくして、左俣から行けるかどうか、川に沿って歩いてみる。流れの中に石があって、そこに北岳へと赤いペンキで書かれている。これは、どうしても徒渉しなければならない。徒渉しないで、川を渡れるか歩いてみたが、どれも流れが速く、場所によってかなり深く、できそうもなかった。結局、次の日、靴を脱いで徒渉した。ガイドブックには、右俣から石沿いに渡ると書いてあって、水が少なければ可能ではあったが、梅雨明けで、まだまだ、水が豊富であったのだ。
 両俣小屋は、釣り人も泊まっていて、少し雰囲気が違う。キャンプ用に水場があって、釣った魚をそこでさばいている。ゴミを持ち帰らなくて良いのだ。結構、イワナを釣っていて、それを夕食にしている。しかし、そんなに釣ってしまうなら、魚をいなくなってしまうのではと思った。

time
7:21 立川
8:28 甲府
9:00 甲府(臨時バス)
11:10 広河原
11:40 広河原(臨時バス)
12:00 野呂川出合
14:30 両俣小屋



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