2019年4月14日日曜日

N響定期第1909回

振替で,一階の席へ。割と良かった。コンサートマスターのバイオリンがよく聴けたし,壁側に近かったけど,音響的には問題はなく,近いだけ迫力があった。
 プログラムは,つぎのもの。

R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」作品30
ベルリオーズ/叙情的情景「クレオパトラの死」*
ヤナーチェク/シンフォニエッタ

指揮 : ヤクブ・フルシャ
ソプラノ* : ヴェロニク・ジャンス

シュトラウスのこの 「ツァラトゥストラはこう語った」はよく聴く曲だが,初めて聴くようなそんな感じであった。ベルリオーズも素晴らしかった。フルシャは,初めてN響を振ったそうだが,このような楽曲で,コンサートをしてしまうのに驚きだが、全て素晴らしいものにしてしまう力量で驚いた。これからもN響定期に登場するのではと思う。
 Philharmony 4で,ライナー・キュッヒルが面白いことを書いている。N響は,過去半世紀で,ゲバルトといってよいほど,力量を上げてきているそうだ。N響ザレジェンドで紹介されたストラヴィンスキーの火の鳥は,アンセルメとストラヴィンスキーの指揮によるものだが,音がバラバラな響きであったという。それが今ではブルムシュッテトの要求に応えられるようにアンサンブルを達していると言う。レジェンドで,キュッヒルが言っていた教化は聴いている。詳しくは分からないのだが,そうかという感じだな。